潰瘍性大腸炎、クローン病

潰瘍性大腸炎とクローン病は、大腸や小腸に炎症や潰瘍を長い期間ひきおこす原因不明の病気です。若い患者さんに多くみられることが特徴ですが、近年は食生活の欧米化によって患者さんの数が増加しています。

診断について

下痢、腹痛、血便などお腹の症状が続き、症状がある時期とない時期をくり返すことが特徴です。
また、発熱、関節炎、皮膚炎など全身にも症状を引き起こすことがあります。
患者さんの多くは内視鏡検査と組織検査で診断されます。

治療について

薬物(飲み薬や注射剤)や栄養療法による内科治療が長期間必要となります。
それでは炎症が抑えられないときや狭窄(腸が狭くなる)・穿孔(腸に穴があく)を合併するときには外科手術が行われますが、最近は数種類の注射薬が開発されて内科治療が進歩してきました。

当院でも、潰瘍性大腸炎とクローン病の患者さんの治療を行っています。若い方でもお腹の症状が続くときには通常の胃腸炎と決めつけずに、一度大腸カメラを受けてみましょう。